令和4年10月30日に行われた熊本地学会の巡検会に地学班が参加しました。
火山博物館の池辺伸一郎館長の案内で、阿蘇火山の研究に尽力された故渡邉一徳先生(熊本大学教育学部名誉教授)が愛された阿蘇を巡りました。
新旧の阿蘇大橋や、南阿蘇村の震災ミュージアム(旧東海大学阿蘇キャンパス跡地)にて震災遺構の観察を行いました。
新阿蘇大橋と数鹿流(すがる)崩れ
熊本地震時に現れた地表地震断層によってずれた道路の様子(右横ずれ断層)
旧東海大学阿蘇キャンパス1号館(地表地震断層により、3階まで亀裂が走っている)
地震の揺れによって鉄筋がむき出しになった柱
大学キャンパス内の芝生広場に現れた地表地震断層
(25mが保存。亀裂が深いところは70㎝。地面が右側に40~50㎝ずれた右横ずれ断層)
その後、阿蘇火山博物館にて、中岳火口の観測カメラを見せていただいたり、火山の成り立ちを学んだりしました。さらに、古坊中(草千里~火口付近)にて、現地見学を行いました。
博物館内の観測カメラの様子(記録は気象庁や各テレビ局と常に共有されている)
阿蘇火山博物館2階から見た阿蘇中岳の様子
中岳の古坊中付近の様子(旧ロープウェー乗り場付近)
南阿蘇村の震災ミュージアム内のワンピースのロビン像と記念撮影
秋晴れの下、気持ちの良い巡検会となりました。
雄大な阿蘇と人々との関りについて学んだ、有意義な1日でした!