科学人材育成の歩み | SSHの成果(Ⅰ期~現在)の概要
本校ホームページ、SSHコンテンツをご訪問いただき,ありがとうございます。本校、SSH事業の歩みと取組を教育関係者・連携機関の皆様にご理解いただき,多くの情報交換や連携の機会を増やしていく想いで本サイトを開設しております。問い合わせ等ありましたら,ページ下部のフォームからよろしくお願いします。
本校は,2013年文部科学省スーパーサイエンスハイスクール【開発型】の指定を受け,「夢・未来の種まきプロジェクト」と称した5つの思考の種「論理性」「客観性」「グローバル」「革新性」「創造性」を育てる教育活動を展開しました。
理数教育の開発,科学的探究活動の開発,グローバル教育の開発を進めた5年間で,SSH生徒研究発表会・文部科学大臣表彰(H27)をはじめ,全国高等学校総合文化祭自然科学物理部門・最優秀賞受賞(H29),各種学会発表など,様々な舞台で探究活動の成果を堂々と発表する姿は,生徒,教員,地域に大きな感動を与えるものとなりました。また,海外研修及び国際研究発表を経験した生徒は249人(2013~2017)を数え,地方公立学校からグローバルなフィールドに目を向ける姿は,将来の可能性を実感しています。
第一期【2013~2017】開発型の歩み
年2回,宇土市民会館で開催する研究成果発表会は,全員が探究活動に取り組んだ成果を研究要旨,ポスターにまとめ,全校生徒で共有する学校行事として定着しました。特に,本校が取り組む探究活動、1年ロジックリサーチ,1年プレ課題研究,2年課題研究,3年課題研究は全校生徒,全教員が関わる経験を通して,学校全体が「探究」の視点を重視するように変容してきました。
第二期【2018~2022】実践型の歩み
2018年,文部科学省スーパーサイエンスハイスクール第二期【実践型】の指定を受け,「未知なるものに挑むUTO-LOGICで切り拓く探究活動の実践」を研究開発課題に,『探究』を基軸に、探究の「問い」を創る授業の実践、学校設定教科「ロジック」開設と探究活動の実践,社会と共創する探究の実践を進めています。
現在,研究成果の高校教科書掲載(H30),アメリカで開催された国際学生科学技術フェア 4位入賞(H30),台湾・静宜大学と独自に姉妹提携(奨学金付きの特待制度,高大連携海外研修プログラム)など第一期の成果を一層加速させ,第二期は取組をさらに進めています。
第一期の開発を通して,学校全体で高まった『探究』の視点は,探究活動の枠にとどまらず,探究の「問い」を創る授業,教科の枠を越える授業と生徒の「学びの質」を変容する取組へとつながっています。
第三期【2023~】発展期の歩み /熊本城ホールで成果を地域や企業に披露
熊本城ホール(7月),宇土市民会館(3月)で年2回開催する研究成果発表会は,全員が探究活動に取り組んだ成果を研究要旨,ポスターやスライドにまとめ,全校生徒だけでなく,地域・広領域に発信・普及する学校行事として定着しました。特に,不知火の研究(文部科学大臣賞2024)や溜め池の研究,防災に関連した研究など地域に根付いた研究も多く見られるようになりました。3年間通して行われる探究活動・課題研究は,全校生徒,全教員が関わることで経験値が上がり,学校全体が「探究」の視点を重視することで,授業と課題研究の往還が見られようになり,Ⅱ期に掲げた探究の「問い」を創る授業がさらに深化してきました。
また,本校の強みを生かして,教科横断型の授業を中学や高校で通年に行う授業を開発(学校設定科目)したり,より組織的な指導体制を確立したりするため,探究部の設置(研究開発部と進路部の融合によるキャリアデザインの一体化)や,部署を横断して0を1にする「Zero-ichi」(各部署の上に配置し,探究部や教務部等との連携や特色開発を行う専門チーム)の設置など,科学人材育成における一段高い研究開発を行っています。これらにより,地域課題の解決の視点が生徒や教員全体に広がり,クラウドファンディングのノウハウや,特産の海苔を使ったパウンドケーキの商品化,小学生や中学生へのロボット教室市民講座の開催(宇宙エレベーターロボット競技会を本校に誘致して九州オープンを初開催2023)や,シンガポールなどのAIの海外技術者を招いての発表交流会や,Kumamoto AIグローバルセミナー市民講座(県内の中学生・高校生対象)の実施など,さらに一段高い取組・開発ができるようになってまいりました。
・SSH生徒研究発表会2023(審査委員長賞/物理部門1位)
・AI甲子園inやまがた 総合2位(画像読み取り部門1位,探究テーマ部門3位)2023
・SSH生徒研究発表会2024(地学部門2位)
・第7回グローバルサイエンティストアワード”夢の翼2024” 文部科学大臣賞
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年間多くの教育関係者,教育機関から探究の「問い」を創る授業や探究活動の指導方法に関する視察,学校訪問,問い合わせをいただき,様々な情報交換を重ねることができております。
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