熊本県の科学部の高校生が参加する大会の地学部門で、「最優秀賞(第1位)」を受賞することができました。
令和5年度第74回熊本県高等学校生徒理科研究発表会サイエンスコンテスト2023地学部門
地学班の生徒8名が、令和5年10月22日に崇城大学薬学部でありました高校生理科の研究発表会に参加しました。
地学部門には11件もの発表がありましたが、本校から発表した「不知火海を吹く風」に関する研究が、「最優秀賞(第1位)」に選ばれるとともに、以下の出場権を獲得しました。
口頭発表の様子(「風」の研究)
① R6全国総文(岐阜県):8月3~5日
(地学班としては3連覇達成‼ さらに、科学部として全国大会出場は、12年連続。)
② R6県総文の展示部門、ステージ発表(科学研究の代表)
③ R5九州大会(熊本県):令和5年12月23~24日(地学班としては、5年連続)
審査員の先生からは、『聞いていてわかりやすかった。問題の設定、仮説の立て方、仮説を検証する流れなど、一連の研究の流れがとてもよかった。』とコメントを頂きました。
表彰式の様子(「風」の研究)
さらに、「不知火」に関する研究が「最優秀賞(第3位)」を受賞し、「風」の研究とともに九州大会への出場権を獲得しました。
表彰式の様子(「不知火」の研究)
他にも、地学班は「浮島」、「馬門石」に関する研究発表も行い、「優秀賞」を受賞しました。
表彰式の様子(「浮島現象」の研究)
表彰式の様子(「馬門石」の研究)
部員が8名しかいない中、4件もの発表を行いましたが、どれもデータ数が多く、努力が感じられる研究だったと思います。
幾度と行った一晩中の夜間の観測や蜃気楼の再現実験、シミュレーションやガスバーナーで加熱実験など、色々なことに積極的に取り組んできた成果が表れました。
今回受賞した賞と発表題目は以下の通りです。
・「最優秀賞(第1位)」:不知火海を吹く風を探る ~近くにアメダスがない場所を吹く風の推定~
・「最優秀賞(第3位)」:知らない現象(不知火現象)を科学する5~不知火の再現に成功!!不知火の発生・観測条件を探る~
・「優秀賞」:えっ、島が浮いている!?~浮島現象の発生・観測条件と科学的原理~
・「優秀賞」:馬門石はなぜ赤い?~鉄の酸化か?鉄サビについて調べる~
観測の度に送迎してくださった保護者、市役所や永尾神社、松合などの地元の方々、専門的な助言をしてくださった蜃気楼協議会や学会員、大学の先生方など、多くの方々にお世話になりました。この場を借りて、心より感謝申し上げます。
今後は、科学展への出品、九州大会へ向けた発表準備を進めていきます。応援、よろしくお願いします。
なお、本校の不知火の研究が、つい先日、朝日新聞(2023.10.20)に掲載されました。
神秘の海の光「不知火」、再現実験に成功 高校科学部で研究6年:朝日新聞デジタル (asahi.com)
また、今回の大会について、熊本日日新聞で紹介されています。
県内高校生が理科研究の成果報告 熊本市で発表会 物理など4部門に31校260人 |熊本日日新聞社 (kumanichi.com)