熊本地学会講演会が行われ、科学部地学班が5件の研究についてポスター発表を行いました。
熊本地学会講演会
日時:令和6年11月23日(土)
場所:白川わくわくランド(熊本市中央区東子飼町の子飼橋近く)
熊本地学会とは、熊本大学で学生時代に地学を専門として学び、その後博物館などの研究機関や、企業や学校などで働いている方々が、成果を互いに発表したり、学び合ったりする会です。
ポスター発表
今回地学班は、高校で地学に関する研究をしていることをお伝えしたいと思い、参加することにしました。参加は昨年に続き、2回目です。
ポスターの前では、活発な議論が行われ、以下のような助言や激励の言葉を頂くことができました。
「長く継続した研究で、とても内容が深い」
「高校生の研究としては、大変レベルが高い。大学生の卒論以上だ」
「質問をしたが、しっかりと回答してくれた。受け答えがきちんとできていて素晴らしい」
「地域の素材を研究していてとても良い。今後も頑張ってほしい」
貴重な発表機会を頂くことができた上に、最後には発表証明書を一人ずつ頂きました。
熊本の地質や地形に詳しい方々ばかりで、専門的で有意義なご助言を頂くことができました。
特別講演
さらに、発表後は、学会員の皆さんの発表や特別講演として、西南日本の下部白亜系の二枚貝化石やそれを元にしたテクトニックな構造運動の研究をされた、高知大学名誉教授の田代正之先生の講演を伺いました。
白亜紀の日本全国の二枚貝化石に注目することで、中央構造線による大きな動きがあっていたことがわかり、二枚貝化石に注目することの面白さを知ることができました。
熊本地学会の皆さん、ありがとうございました。
ちなみに、12月1日には、今年度3日目となる熊本地学会が主催する巡検会が行われます。テーマは「砥用層に見られる低角度断層とその意義」です。
今年度、不知火の発生には、断層地形が関わっていることが明らかになりました。巡検に参加することで、断層に対する理解を深めたいと思います。