高校・高専気象観測機器コンテスト
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このコンテストは、高校生、ならびに高等専門学校(高専)の生徒・学生を対象にしたもので、空の状態を測る観測機器について、従来の概念にとらわれない自由で実用的なアイデアを募集しています。
自作の観測機器
地学班では、不知火や浮島を発生させる海水温の実態を調べるために、海水温の計測装置を作成しました。温度センサーを用いて、数分おきに海面水温を水深ごとに自動で計測し・SDカードに記録する装置です。
水中は、無線が使えないので有線にする必要がありますが、機械の本体は水に触れないようにする必要があります。
そして、海は波の影響を受けるので頑丈で、潮位差の大きい不知火海では、海面の高さが変わるため、海面の上下に合わせて装置も上下する必要があります。
また、潮流があるため、流されないように固定するものも必要で、漁協の協力をお願いしました。
さらに、電源はモバイルバッテリーを用いていますが、電力消費が大きく、長時間の記録は簡単ではありません。
このような様々な困難を克服し、海水温を計測することができました。このデータの解析も含めてポスターにまとめ、発表を行いました。
コンテスト
一次審査、二次審査を通過し、最終選考がコンテスト形式で12月21日(土)に千葉県内の会場にて行われました。
会場はなんと、日本で3代目の南極観測船SHIRASE5002 特設会場(千葉県 船橋市)でした。
審査委員長は東京大学の中須賀真一教授、審査委員は第 50 次南極観測隊の 武田康男さん他、数名。全国から多くの高校や高専の生徒が集まり、自慢の気象観測機器を持ち寄って、発表を行いました。
審査の結果
「新人賞」を受賞することができました!
今回自作した観測機器の制作にかかる費用は、コンテストから受けた制作助成金を充てさせていただきました。
また、全国各地の優秀な観測機器を知ることができるとともに、南極観測船内で発表するという大変貴重な経験をすることができました。
このような機会を与えてくださった主催者の高校・高専気象観測機器コンテスト様に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。