3学期の始業式の挨拶の中で校長が生徒の皆さんに,次のようなメッセージを送られました。
「皆さんこんにちは。18日間という冬休みも終わりましていよいよ集大成の3学期になりました。冬休み中の大きな変化としては新型コロナウィルスの第6波の流行が始まったということです。若い人たちへの感染とか,ワクチン接種をした人たちへの感染が広がって
おりかなり心配されるということだと思います。特別な取り組みが新たにあるわけではございません。皆さんは,高い意識を持ってしっかりと確実に,感染防止に取り組むことが必要になってくると思います。特に受験を控えている高校3年生の皆さんは心配されていると思いますが,基本的な感染症対策,手洗いをするとかうがいをするとかマスクを着用するとか不要な外出を控えるとか,そういった基本的な取り組みを徹底することが大事だと思います。今週末から始まる共通テスト,その後の個別試験等へ感染症対策をしながら十分な準備をしていただきたいと思います。
さて,2022年となって新たな1年がスタートしたわけです。この1年の目標についてはいろいろ考えていると思います。何事をするにも「スタートを切る」ということが非常に大事なことで,二学期の終業式でもお伝えしましたが,先送りをせずやるべきことをすぐに始めることが大事だと思います。スタートダッシュということもよく言われますが,早めに取り組むということは目標達成することに大きな影響を与えると思いますので,「いいスタートを切る」ということを心から期待しています。
さて,冬休み中は高校生スポーツの全国大会がたくさんの競技で行われておりました。特に熊本県代表としてサッカーの大津高校とかバレーボールの鎮西高校とか惜しくも準優勝という結果でしたけれども,大変な活躍をしてくれたと思います。全国大会に出る多くのチームはほとんどが日本一を目指して全国大会に出場してくるわけですけれども,その中で優勝できるというのは1校しかないですね。それだけ「優勝する」「目標を達成する」というのはかなり難しいことだと言えます。全国優勝を目指した学校が数多くある中で,たった1校しか目標達成できない。目標を達成するだけが成長というわけではない。負けた中にも学ぶべきことはたくさんあるし,今後,人生を歩んでいく上で大切なことを学ぶことができます。ただ,勝ったチームも,負けたチームも「連覇」や「来年こそ日本一」と,既にスタートを切っているチームがほとんどだと思います。
「上手くいかない」という結果が出ることの方が,実際は多いわけです。上手くいかない,失敗をするということは非常に今後において大事です。「失敗は成功のもと」とか「失敗から学ぶこと」とよく言われると思います。失敗したということは,チャレンジしたということ。チャレンジしないと失敗も成功もないので「チャレンジすること」が,まずは重要なこと。アメリカのプロバスケットボールプレイヤーにマイケルジョーダンというスーパースターがいたのですが,彼はこんな言葉を残しています。
「 わたしは失敗することを 一度も恐れたことはない」
自分は失敗しない,と言っているのではありません。「何事も失敗を恐れず,まずはチャレンジする。そのことが大事だ。それが成功につながるのだ」ということです。もう一つは失敗をどういう風にして成功に繋げていくかということも大事。失敗から何を学ぶのか,
失敗したときには失敗した自分に素直に向き合って「どんなことで失敗したんだろう」としっかり考えることが,まず必要ですし
他人からのアドバイスこれを素直に聞き入れながら,次の自分のチャレンジの参考にしていくことが次に大事になることだと思います。
他人から間違いやそういった指摘を受けたときに,自分を否定されたとか,非難されたとか考えるのと,改善すべきアドバイスをしてくれたんだと捉えるのとでは成功への次のステップのつながりは変わってくると思います。
この人はまた失敗するだろうなというような人は次のような特徴があると思います。自分の失敗に対し 言い訳ばっかりする人
失敗した自分を守ろうと みえみえな姿勢が見える人同じ失敗を繰り返すのだろうなと思います。
成功に導くにはまずは失敗を恐れずにチャレンジすること,上手くいかないときは その失敗をネガティブに考えずに他の人の意見を参考にしながら次の機会に諦めずに繰り返しチャレンジする,皆さんも「チャレンジすることを忘れずに成功まで諦めない」という気持ちを持って自分自身の目標の達成を目指してこの1年を頑張ってくれることを心から期待しています。
以上で三学期の始業式の挨拶とします。」