科学部地学班は、皆既月食の観察を行いました。
日時:令和4年11月8日(火)の17時~22時まで。
場所:第2棟3階のピロティー付近(校舎が邪魔をせずに東側を見渡せる場所)
月の出は17:14ですが、東側には雁回山があるため、17時半頃にようやく満月が顔を出しました。(日の入は17:23)
17:26
18:10(食の開始)
20:14(皆既食の状態の赤銅色をした幻想的な月。5.7等級の天王星が左下に見えている。)
20:17(天王星食)
21:14(天王星が再び右側に。)
21:49(本影による部分食の終わり)
いつものような満月に戻ってしまいました。
他にも、下の写真に示すような不思議な現象が見られました。月食の本影と半影の境目が少し青く見えます。
これは、ターコイズフリンジ(turquoise fringe)とよばれ、地球のオゾン層で太陽光の赤い光が吸収されやすいため、青い光だけが通過して月面に投影される現象です。
21:03
今回、満月が月食により欠け、そして満月に戻る一連の過程を観察することができました。
紀元前4世紀もの大昔に、ギリシャのアリストテレスが「地球は丸い」と感じたことを、実際に体験できました。
さらに、今回は惑星食を観察できましたが、国立天文台によると、日本で皆既食中に、天王星食のような惑星食が見られるのは1580年以来442年ぶりで、極めて珍しい天体ショーとのことです。ちなみに、次回は322年後の2344年の土星食と予想されているそうです。
比較的過ごしやすい時期に、天候にも恵まれ、皆既月食に加えて、惑星食、ターコイズフリンジなど、様々な珍しい現象を観察できて感動しました!!