春の青空の下、宇土高校に以前勤務されていた田中基義先生と一緒に、馬門石の分布調査を行いました。
馬門の大歳神社
馬門石とは、宇土市網津町馬門に分布することでよく知られる赤い凝灰岩です。
阿蘇から噴出した阿蘇火砕流堆積物(Aso-4)からなる溶結凝灰岩で、多くは灰色をしていますが、馬門に分布するものは赤色をしています。
とても綺麗でよく目立つため、古墳時代には瀬戸内から畿内にかけての特に有力な権力者の棺に用いられました。
また、江戸時代には藩の御用石となり,改修された轟泉水道(宇土高校敷地内も流れている)の石製の樋管などに使われました。
実際に調査してみると、馬門にある大歳神社や牧神社などの鳥居や石橋などなどにも、馬門石が使われていました。
田中先生から色々な話を聞いている様子(牧神社にて)
牧神社(馬門石石切場跡より少し奥に行った場所)
馬門石が分布する露頭を確認できました。至る所から切り出したと思われる跡がありました。
馬門石石切場跡
そこから少し離れると、灰色の阿蘇溶結凝灰岩となっていました。
灰色をした阿蘇溶結凝灰岩
今後も詳細な調査を行い、分布を明らかにします!!乞うご期待♪