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【高校】科学部地学班 江戸時代最大級の火山災害“島原大変肥後迷惑”の史跡をめぐる(現地調査)

島原大変肥後迷惑の伝承碑を巡り、地域住民の方に聞き取りを行いました。

昨年末に、島原大変肥後迷惑については、肥後銀行で行われた特別展で学習しましたが、今回は現地を実際に訪ねました。

今回の調査先は、きれいな砂紋で有名な御輿来海岸の近くの宇土市「網田」地区です。

まず、JR三角線で網田駅に向かいました。

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出発地点の網田駅にて

調査1:津波供養塔(一郡一基の塔、宇土市網田町戸口、海抜3.3m)

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地図で目的地までのルートを確認する様子

案内板があり、すぐにたどり着くことができました。

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津波供養塔(一郡一基の塔)

供養塔のそばには、丁寧に立て看板がありました。

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津波供養塔に関する立て看板

近隣の方に聞くと、津波は上網田の「引の花」まで遡上し、津波が来たことが分かるような石が置いてある、という有益な情報を得ることができました。

途中、JA熊本うき網田出張所でイベントが行われており、ぜんざいを美味しく頂きました。

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ぜんざい、美味しい♪

調査2:網田焼の里資料館および六地蔵(宇土市上網田町引の花)

引の花での災害史跡について伺うため、網田焼の里資料館を訪ねると、地元の歴史に詳しい宮本敏満さんをよんでくださいました。

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網田のことにお詳しい宮本さん

宮本さんは、オリジナルの資料を元に、六地蔵や六道、網田の歴史などについて、話をしてくださいました。六地蔵は、島原大変の供養のためにできたものではないものの、付近まで津波が来たという記録があること、また、実際に人骨等が見つかっていることなどから、海抜約20mにある引ノ花まで津波が来たことを知ることができました。

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六地蔵の前で記念撮影(宇土市上網田町引の花)

さらに、網田小学校付近には、溺死仮葬塔があることを教えてくださいました。

調査3:溺死仮葬塔(宇土市下網田町、海抜12.7m)

宮本さんに伺った場所を訪ねると、田んぼがありました。その中に、目的の塔を見つけることができました。こちらは、案内板や説明の看板もありませんでした。

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道からだいぶ離れた位置にある塔の様子

付近の住民に聞き取りをすると、「塔の世話をするのは自分たちくらい。近くに住む人でも、ここに塔があることはよく知らないのではないか。」とおっしゃっていました。

長部田海小路(宇土市住吉町)

帰路、長部田海小路に立ち寄りました。

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長部田海小路にて記念撮影(宇土市住吉町)

地域を訪ねてみて、先人たちの後世に対する思いが、現代の人々になかなか伝わらない現状があることに気付きました。

なのでまずは、このような過去の出来事を知ることが大事だと思いました。

まだまだ、身近なところに災害に関する史跡はあると思うので、現地調査を続けたいと思います。頑張るぞ!

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帰路に立ち寄った長部田海小路にて(宇土市住吉町)

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