岩石を顕微鏡を用いて観察する方法を、博物館の先生に教えてもらいました。
令和6年4月5日に御船町恐竜博物館を訪問し、学芸員の池上直樹 博士(理学)に教えてもらいました。
前回は、岩石薄片の作成方法について教えていただきました。岩石薄片とは、簡単に言うと、岩石のプレパラートのことです。
岩石を顕微鏡を使って、拡大してみようと思っても光を透過しないので、光が透けるほど岩石をスライドガラスに貼りつけて薄く磨く必要があります。
馬門石は、とても柔らかいので、エポキシ系の樹脂を流し込み固めた上で、岩石薄片にしました。
偏光顕微鏡での岩石薄片観察
今回は、その岩石薄片の顕微鏡での観察方法を教えていただきました。
岩石を見るための顕微鏡は偏光顕微鏡といい、偏光板という特殊なフィルムが2枚あります。
偏光板が1枚のとき(開放ニコル)と2枚のとき(直交ニコル)で観察することで、岩石に含まれる鉱物を同定することができます。
具体的には、生物顕微鏡と違い、ステージが回転することで、色などが変化して見えます。
多色性、劈開、消光、干渉色、累帯構造など、様々な観点で観察をして、鉱物を同定することができます。
偏光顕微鏡を用いた岩石の観察は初めてでしたが、分かりやすく丁寧に教えてくださいました。
池上先生、ありがとうございました。