日本地球惑星科学連合大会高校生ポスター発表
5月26日(日)に幕張メッセで行われた日本地球惑星科学連合大会高校生ポスター発表の審査結果が発表されました。
この学会は、地球科学系の学会が集まる国内最大規模の学会です。
この中で、気象、地震、地球環境、地質、太陽系などの地球惑星科学分野で行った学習・研究活動をポスター形式 で発表する「高校生によるポスター発表」が行われ、全国から集まった高校生により、地球科学に関する様々な研究発表が行われました。
本校からは科学部地学班の2、3年生が参加し、計4件の研究を発表しました。
発表一覧:JpGU meeting 2024 高校生セッション
「浮島現象」の研究
109件もの発表の中から、見事、全国で2位となる「優秀賞」を頂くことができました!!
発表題目は、「えっ、島が浮いている!? ~浮島現象の発生・観測条件と科学的原理~」です。
不知火の研究に関わる「浮島現象」の研究で、よりよく浮いた浮島現象が発生し、観測できる条件について調べました。
評価されたのは、野外での観測から経験的に得られた条件を、再現実験と光路シミュレーションにより確認した点だと思われます。
再現実験は、シリコンヒーターを用いた画期的な装置で行い、簡単に蜃気楼を再現することに成功しました。
光路シミュレーションは、オリジナルで現実に近い状態をプロファイルとして組み込んだもので、精度が高いです。
さらに、風の影響も考慮に入れました。
このような点が、評価されたのだと考えています。
「馬門石」の研究
宇土市の馬門地区に見られる、赤い色が特徴的な「馬門(まかど)石」の赤い色の原因に関する研究です。
研究を始めてちょうど1年ほどになりますが、こちらは見事、「奨励賞」を受賞しました。
化学的な実験や成分分析に加え、野外での分布調査などから、馬門石が赤い原因に迫った研究です。
まだまだ、発展途上の研究であり、今後の進展が楽しみです。
学会では、多くの研究者から助言を頂くことができた上に、このような賞を頂くことができて嬉しいです。