地学班が、5月25日(日)に行われたJpGU(日本地球惑星科学連合大会)と日本考古学会に参加し、ポスター発表を行いました。
日本地球惑星科学連合2025年大会 高校生によるポスター発表
この大会は、高校生が気象、地震、地球環境、地質、太陽系などの地球惑星科学分野で行った学習・研究活動をポスター形式 で発表するものです。
千葉県の幕張メッセで行われ、とても広い会場には、研究者のポスターに混じって、事前審査を通過した高校生によるポスターが120件ほども並びました。
海浜幕張駅にて
幕張メッセにて記念撮影
多くの展示ブースやポスター発表が並ぶ広大な発表会場
地学班からは4件のポスター発表を行いました。
大学だけでなく、気象庁の気象研究所や産業総合研究所などの研究機関の方と対面で様々な議論を行いました。
これまでに参加した日本地質学会や日本気象学会など、別の学会で知り合った方々が、進展した内容について関心をもって下さり、多くの貴重な質問や助言をして下さいました。
❶「ついに観測に成功!幻の現象“不知火”の正体に迫る」
特に、気象学の専門家で浮島などの蜃気楼現象に詳しい川合秀明さん(気象庁気象研究所 気象予報研究部 主任研究官)は、長時間にわたって多方面からお話をしてくださいました。
❷「えっ、島が浮いている!? Ⅱ ~浮島現象の発生・観測条件と科学的原理~」
❸「なぜ不知火は八朔に見られるのか~不知火の発生条件を元に気象学的視点から探る~」
❹「馬門石(まかどいし)の赤色の原因はヘマタイトか?2」
本校の不知火研究は8年目を迎えましたが、継続研究を行うことで、本校のことや研究のことについて多くの人に覚えてもらえるだけでなく、人とのつながりも蓄積し、研究が深く、そして、広がってきたと感じました。
3年生にとっては、最後の学会参加でしたが、2年生に研究を引き継ぎ、内容理解を深めることができました。
楽しく議論をしてくださった学会員の皆様、有意義で楽しい時間をありがとうございました。
日本考古学会 2025年度高校生ポスターセッション
5月25日(日)に筑波大学にて、ポスターを用いた対面発表の形で行われました。
2025年度高校に生ポスターセッション・ポスター | 日本考古学協会
地学班からは、馬門石に関する考古学的な研究発表を行いました。
題目は「熊本から近畿地方の古墳の石棺材として運ばれた馬門石が赤い理由」です。
これまでの自然科学系の学会とは異なり、古墳やベンガラなどの顔料など、考古の視点から様々な専門的な助言を頂くことができました。
考古に関心があり、馬門石に関する研究を進めてきましたが、今回の学会参加を通して、考古に対する興味や関心がさらに高まったようです。
大変、収穫の多い一日となりました。ありがとうございました。
千葉ポートタワーをバックに記念撮影